どんな飲料で水分補給するとよいか
飲料は下記の3種類に分類できます。この中で特におすすめなのは、体液と同じ成分を含んでいて、体への吸収が早い「ハイポトニック飲料」です。
飲料を選ぶ時のポイント
水分は基本的に3つに分類されます。 この中で特におすすめなのは、体への吸収が良好なハイポトニック飲料です。
ハイパートニック飲料
浸透圧が人間の体液よりも高い飲料のこと
アイソトニック飲料
浸透圧が人間の体液と同じ飲料のこと
ハイポトニック飲料
浸透圧が人間の体液よりも低い飲料のこと
●ハイポトニックのおすすめポイント●
ハイポトニック飲料は、 体液より浸透圧が低いので、ハイパートニックやアイソトニック飲料ほど、吸収に時間がかかりません。このため、腸でもすばやく水分が吸収され、全身の細胞にも吸収されやすいのです。
脱水予防のための水分補給対策としては、浸透圧が低いだけではなく体液と同じ成分を含んだ飲料がおすすめです。
汗をかいたりすると、水分とともに体に必要な様々な電解質も同時に失われてしまうため、電解質の補給も必要になってきます。カラダへの負担がかかりにくく、体液に近い電解質組成の「イオン飲料」で水分補給することにより、効率のよい水分補給をすることができます。
体液とイオンって? 体液=血液や汗をはじめ、カラダの水分
体液とは、血液や汗なども含めた、体の中にある水分のことです。体液にはナトリウムイオンや、カリウムイオンなどの電解質イオンをはじめ、ブドウ糖やたんぱく質などが含まれています。
体液の役割
- 体内の環境維持
- 体温調節
- 酸素や栄養素の運搬
浸透圧とは?
体液は浸透圧の低い方から高い方へ移動します。
- 水分は腸で吸収されて、全身に運ばれます。この腸で水が吸収されるときに重要なのが浸透圧です。
- 細胞には膜があって、その膜を通って水分は行き来します。水分が移動する際に、膜には圧力がかかりますが、この圧力が浸透圧です。
- 体液の浸透圧は285±5m0sm/Lに保持されています。
自発的脱水に要注意
恒常性 (ホメオスタシス)とは?
人間の体内では、その機能をある一定に保とうとする作用が働いています。
その為、浸透圧も一定の値に維持されているのです。
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