褥瘡(床ずれ)とは
寝たきりの高齢者に起こりやすい「床ずれ」について、図などを交えて簡単に説明します。
ちなみに「床ずれ」とは医学用語では「褥瘡(じょくそう)」といいます。さて、「褥瘡(床ずれ)」とは一体どんなもので、なぜおこるのでしょうか?
褥瘡(床ずれ)発生のメカニズム
褥瘡(床ずれ)の原因は、寝たきりなどによる持続的な圧迫です。
圧迫によって血が通わなくなり、組織が死んでキズになったものを褥瘡(床ずれ)と呼びます。
褥瘡(床ずれ)発生の順序
できやすい場所
深さによる褥瘡(床ずれ)の分類
褥瘡(床ずれ)の深さによって、1~4度の4段階に分けられます。
第1度
皮膚の限局的な発赤。皮下の組織は障害が起きている。
第2度
表皮と真皮の部分欠損。皮下組織は障害が起きている。
第3度
皮膚全層欠損で筋膜を越えない。
第4度
筋肉、骨まで及ぶ深い欠損。
褥瘡(床ずれ)創傷治癒のメカニズム
褥瘡(床ずれ)治癒には3つの段階があります。
1.炎症期
創傷部に白血球やマクロファージなどが集まり、細菌を食べたり、異物を溶かしたりして創面(傷の部分)をきれいにします。
2.増殖期
肉芽組織が作られ、創面(傷の部分)が満たされていきます。
3.成熟期
肉芽組織は丈夫な組織(瘢痕(はんこん)組織)に少しずつ置き換わっていきます。
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